勝率とは?勝率90%でも負ける自動売買がある理由

自動売買LAB辞典

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こんにちは。
「ぽっちゃり勇者の自動売買LAB」の、ぽっちゃり勇者です。

自動売買の成績を見るとき、ものすごく分かりやすい数字があります。

勝率90%

10回取引したら9回勝つ。

勇者「勝率90%!? もうほぼ勝ちじゃない!?」

エコーネ「では、9回1,000円勝って、最後に15,000円負けたら?」

勇者「えーっと……9,000円勝って……15,000円負けて……。」

ジョブくん「-6,000円です!」

勇者「90%勝ったのに負けてる!」

そうなんです。

勝率が高いことと、トータルで利益が出ることは同じではありません。

今回の自動売買LAB辞典では、

勝率とは何なのか?

そして、

なぜ勝率90%でも負ける自動売買が存在するのか?

を初心者向けに攻略します。


3行でいうと?

勝率とは、全取引のうち利益になった取引がどれくらいあったかを表す割合です。

計算は、

勝った回数 ÷ 全取引回数 × 100

です。

ただし勝率だけでは1回あたりの利益や損失の大きさが分からないため、自動売買の成績を判断するには他の数字も必要です。


勝率とは?

計算方法はとてもシンプルです。

勝率(%)= 勝ちトレード数 ÷ 全トレード数 × 100

たとえば100回取引して、

70回勝ち
30回負け

なら、

70 ÷ 100 × 100 = 70%

勝率70%です。

10回取引して9回勝てば、

勝率90%。

勇者「やっぱり90%って強そうなんだけどなぁ。」

エコーネ「“何回勝ったか”しか分からないのがポイントです♡」

そう。

勝率から分かるのは基本的に、

勝った回数の割合

です。

いくら勝ったのか。
いくら負けたのか。

までは分かりません。


勝率90%でも負ける例

では、冒頭の例を詳しく見てみましょう。

10回取引しました。

9回の勝ち

1回あたり、

+1,000円

9回なので、

+9,000円

です。

1回の負け

ところが最後の1回で、

-15,000円

負けました。

結果は、

+9,000円 – 15,000円 = -6,000円

です。

勝率は、

9勝 ÷ 10回 = 90%

それでも最終損益は、

-6,000円。

つまり、

勝率90%でも負けます。

勇者「9回も喜んだのに、最後の1回で全部持っていかれた……。」

エコーネ「勝率だけでは“負けの大きさ”が見えないんです♡」


勝率40%でも利益が出る例

では逆に、

勝率40%

だったらどうでしょう。

10回取引して、

4勝6敗。

一見すると、

勇者「6回も負けてる。弱そう……。」

となります。

でも、

4回の勝ちがそれぞれ、

+10,000円

なら、

総利益 +40,000円

です。

6回の負けがそれぞれ、

-3,000円

なら、

総損失 -18,000円

です。

結果は、

+22,000円。

勝率40%でも、

トータルではプラス

になりました。

つまり、

勝率が高い = 儲かる

でもなければ、

勝率が低い = 負ける

でもありません。


大切なのは「勝った金額」と「負けた金額」

ここまでの2つを並べます。

自動売買A自動売買B
勝率90%40%
勝ち9回4回
負け1回6回
平均利益+1,000円+10,000円
平均損失-15,000円-3,000円
最終損益-6,000円+22,000円

これなら一目瞭然です。

Aは、

たくさん小さく勝って、たまに大きく負ける。

Bは、

負ける回数は多いけれど、小さく負けて大きく勝つ。

勝率だけを見るとA。

最終損益を見るとB。

自動売買の評価では、この違いが重要になります。


「コツコツドカン」と勝率

勝率が高い戦略で特に意識したいのが、

コツコツドカン

です。

小さな利益を何度も積み上げる。

毎日のように勝つ。

勝率も高い。

運用していて気持ちいい。

ところが一度相場が大きく動くと、

それまでの利益をまとめて失う。

典型的なイメージとしては、

+1,000円
+1,000円
+1,000円
+1,000円
+1,000円
+1,000円
+1,000円
+1,000円
+1,000円
-15,000円

です。

9回勝って1回負け。

それでもトータルはマイナス。

勇者「勝率90%って聞いたときのワクワクが消えてきた。」

エコーネ「怖がるのではなく、数字の意味を理解しましょう♡」

高勝率そのものが悪いわけではありません。

問題は、

その高い勝率を得るために、どんな損失リスクを抱えているのか

です。


Cトレでは特に勝率だけを見ない

これは、ぽっちゃり勇者LABで検証しているCトレとも関係します。

レンジ相場の中で、

買う
↓
戻る
↓
利確

を繰り返す。

こうしたタイプの自動売買では、相場環境によっては小さな利益確定が続くことがあります。

すると、

「めっちゃ勝ってる!」

ように見えます。

でも相場が想定レンジを抜けた場合、

買う
↓
さらに下落
↓
追加ポジション
↓
さらに下落……

となれば、

まだ確定していない大きな含み損

を抱える可能性があります。

ここで注意したいのは、

勝率には、まだ決済していない含み損の状態がそのまま表れないことがある

という点です。

確定した取引が9回全部勝ちでも、

現在の含み損が大きい。

そんな状態も考えられます。

だからCトレでは、

勝率だけを見て「順調」と判断しない

ことが重要です。


勝率とPFはどう違う?

ここで前回のLAB辞典、

PF(プロフィットファクター)

につながります。

勝率が、

勝った「回数」の割合

を見るのに対して、

PFは、

総利益 ÷ 総損失

で、

利益と損失の「金額」のバランス

を見ます。

冒頭の勝率90%の例なら、

総利益:9,000円
総損失:15,000円

なので、

PF = 9,000 ÷ 15,000 = 0.6

です。

勝率90%。

でもPF0.6。

一方、勝率40%の例は、

総利益:40,000円
総損失:18,000円

なので、

PF ≒ 2.22

です。

勝率40%。

でもPF2.22。

つまり、

勝率とPFを一緒に見るだけでも、かなり景色が変わります。


勝率とリスクリワード

さらに関係してくるのが、

リスクリワード

です。

ざっくり言えば、

1回の利益に対して、1回の損失をどれくらい想定しているか

を見る考え方です。

たとえば、

利益:+10,000円
損失:-5,000円

なら、

利益:損失 = 2:1

というイメージです。

一般に、1回の利益が損失より大きい戦略なら、勝率が50%を下回ってもトータルでプラスになる可能性があります。

逆に、

小さく利益を取って、大きな損失を許容する

戦略では、高い勝率が必要になる場合があります。

つまり、

勝率とリスクリワードはセット

で考えたい数字です。

リスクリワードは次回のLAB辞典で詳しく攻略します。


損益分岐点になる勝率も変わる

ここは少しだけレベルアップです。

1回勝つと、

+10,000円

1回負けると、

-10,000円

なら、コストを無視した単純化では50%の勝率が損益分岐点になります。

ところが、

勝ち:+20,000円
負け:-10,000円

ならどうでしょう。

3回取引して、

1勝2敗。

+20,000円
-10,000円
-10,000円

で、

±0円

です。

勝率は約33.3%。

つまり利益と損失の大きさが変われば、

トータルで損益ゼロになるために必要な勝率も変わる

わけです。

だから、

「勝率50%以上ならOK」

とも言えません。


勝率100%は最強?

バックテストをしていて、

勝率100%

という結果が出たらどうでしょう。

勇者「今度こそ最強でしょ!」

エコーネ「取引回数は?」

勇者「……2回。」

これでは判断材料として十分とは言えません。

極端な例ですが、

2戦2勝なら勝率100%。

100戦90勝なら勝率90%。

数字だけなら100%の方が上ですが、

サンプル数が全然違います。

勝率を見るときも、

取引回数

が重要です。


検証期間も確認する

取引回数だけでなく、

検証期間

も見ます。

たとえば、

1か月:勝率90%

でも、

1年間:勝率65%

かもしれません。

レンジ相場では勝ちやすい。

トレンド相場では負けやすい。

そんなロジックなら、検証した期間の相場によって勝率は変わります。

だから、

「勝率はいくつ?」

だけでなく、

「何回取引して、どんな期間を検証した勝率?」

まで確認します。


バックテストと実運用の勝率は同じになる?

これも保証されません。

バックテストでは、

勝率70%

だった。

だから実運用でも70%前後になる。

とは限りません。

実際の取引では、

スプレッド
スリッページ
約定条件
相場環境の変化
取引コスト

などがあります。

また、バックテストそのものが特定の過去データに最適化されている可能性もあります。

したがって、

過去の勝率 ≠ 将来の勝率

です。

これは最大DDやPFと同じ考え方です。


最大DDも忘れない

ここでNo.004、

最大ドローダウン(最大DD)

も登場します。

たとえば、

勝率90%
PF1.5

だったとしても、

最大DD60%

だったらどうでしょう。

数字の印象はまた変わります。

逆に、

勝率55%
PF1.4
最大DD10%

という自動売買もあるかもしれません。

どちらが自分の運用に適しているかは、勝率だけでは決められません。

だから、

勝率
PF
最大DD

この3つだけでも、セットで見るクセをつけたいところです。


勝率が高いと「安心してしまう」のも注意

勝率には、数字以外の面白い特徴があります。

人間は勝つとうれしい。

当たり前です(笑)。

9日連続で利益が出た。

10回中9回勝った。

すると、

「この自動売買、安定してるな」

と思いやすくなります。

そして、

ロットを増やす。
資金を追加する。
リスク設定を緩める。

その直後に大きな損失が来る。

高勝率型の戦略では、こうした心理面も意識しておきたいところです。

「たくさん勝っているから安全」

ではありません。


🧪 ぽっちゃり勇者LABではこう見る!

LABで自動売買を検証するとき、

勝率○○%!

だけでは終わらせません。

最低でも、

① 勝率
② 勝ち回数
③ 負け回数
④ 平均利益
⑤ 平均損失
⑥ PF
⑦ 最大DD
⑧ 取引回数
⑨ 検証期間

を見たいと思っています。

さらに実運用では、

含み損益
資産推移
最大保有ポジション
スプレッドや手数料

なども確認する。

そして、

勝率が変化したとき、相場環境はどうだったのか?

まで見たい。

レンジ相場?

トレンド相場?

重要経済指標?

急変相場?

そうすれば、

「このEAは勝率70%です」

から一歩進んで、

「レンジでは勝率が高いけれど、強いトレンドが出ると成績が崩れやすい」

という検証ができるようになります。

これがLABで目指したいところです。


最大DD・PF・勝率がつながった

これで自動売買LAB辞典の数字シリーズが3つになりました。

最大DD

→ どれだけ深く沈んだ?

PF

→ 総利益と総損失のバランスは?

勝率

→ 何回勝った?

それぞれ見ているものが違います。

だから、

どれか一つだけで自動売買を評価しない。

数字を組み合わせて見ることで、その自動売買の特徴が少しずつ見えてきます。


まとめ:勝率より「どう勝って、どう負けたか」

勝率とは、

全取引のうち、勝った取引が占める割合

です。

計算方法は、

勝ちトレード数 ÷ 全トレード数 × 100

とシンプルです。

でも勝率から分かるのは、

何回勝ったか

だけ。

1回の利益はいくら?

1回の損失はいくら?

最大DDは?

PFは?

取引回数は?

こうした情報は勝率だけでは分かりません。

だから、

勝率90%だから優秀。

とも、

勝率40%だからダメ。

とも言えません。

大切なのは、

「何回勝ったか」ではなく、「どう勝って、どう負けたのか」。

勇者「勝率90%だけ見て喜ぶのは卒業します!」

エコーネ「では平均損失は?」

勇者「……見てきます。」

ジョブくん「数字を見る場所が増えてきました!」

自腹で挑んで、数字で検証。

次回の自動売買LAB辞典は、

「リスクリワードとは?勝率が低くても利益を残せる理由」

を攻略します。


投資に関する注意事項

当記事は勝率や自動売買について学習・検証した内容を紹介するものであり、特定の金融商品・取引手法への投資勧誘や投資助言を目的とするものではありません。

バックテストやシミュレーションで確認された勝率・PF・最大DDなどの過去の成績は、将来の運用結果を保証するものではありません。

FX・自動売買には損失が生じる可能性があります。実際の取引については、ご自身で最新の取引条件やリスクをご確認ください。

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