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こんにちは。
「ぽっちゃり勇者の自動売買LAB」の、ぽっちゃり勇者です。
自動売買やEAの成績を見ていると、
PF 1.35
PF 1.82
Profit Factor 2.10
なんて数字が出てくることがあります。
勇者「PF2.0!……で、何が2.0なの?」
エコーネ「利益と損失のバランスを見る数字です♡」
勇者「じゃあ数字が大きいものを選べばいい?」
エコーネ「そう簡単だったらLAB辞典の記事になりません♡」
今回の自動売買LAB辞典は、
PF(Profit Factor/プロフィットファクター)
です。
最大ドローダウン(最大DD)と並んで、EAや自動売買の成績を見るときによく登場する指標です。
しかもPFを理解すると、
「勝率90%だから優秀!」
とも限らない理由が見えてきます。
- 3行でいうと?
- PF(プロフィットファクター)とは?
- PFの数字はどう読む?
- PFが高いほど優秀なの?
- PF3.0でも「3回しか取引していない」なら?
- 「PF100」みたいな数字が出ることもある?
- 勝率90%でもPFが低いことはある
- 勝率40%でもPFが高いこともある
- PFとリスクリワードは何が違う?
- PF1.5なら「毎月1.5倍」ではない
- PFと最大DDは一緒に見る
- PFと検証期間もセットで見る
- バックテストのPFが高すぎるときは?
- CトレでもPFだけでは分からない
- ストラテジートレードでもPFは重要
- 🧪 ぽっちゃり勇者LABではこう見る!
- 「PFがいくつなら優秀?」に答えはある?
- まとめ:PFは「勝った回数」ではなく「勝ち負けの金額」を見る
- 投資に関する注意事項
3行でいうと?
**PF(プロフィットファクター)**は、
総利益 ÷ 総損失
で求める、自動売買やトレードの利益と損失のバランスを見る指標です。
PFが1を上回れば、対象期間では総利益が総損失を上回ったことを意味します。
ただし、PFだけで自動売買の良し悪しを判断することはできません。
PF(プロフィットファクター)とは?
PFは、
Profit Factor
の略です。
日本語でも、
プロフィットファクター
と呼ばれます。
計算方法はかなりシンプル。
PF = 総利益 ÷ 総損失
です。
ここでいう総損失は通常、損失額の絶対値として考えます。
たとえば100回取引して、
勝った取引の利益合計:20万円
負けた取引の損失合計:10万円
だったとします。
すると、
20万円 ÷ 10万円 = 2.0
なので、
PF = 2.0
です。
つまり、
1円の損失に対して、2円の利益を出した
というイメージです。
勇者「おお、これは分かりやすい!」
エコーネ「計算自体はとても簡単なんです♡」
PFの数字はどう読む?
ざっくり考えてみましょう。
PF = 1.0
総利益10万円
総損失10万円
なら、
10万円 ÷ 10万円 = 1.0
です。
利益と損失が同じ。
手数料やスプレッドなどを別途考慮する必要がある場合は、それらによって実際の結果が変わる可能性もあります。
PF = 1.5
総利益15万円
総損失10万円
なら、
PF = 1.5
です。
総損失1円に対して、総利益1.5円。
対象期間では利益側が上回っています。
PF = 2.0
総利益20万円
総損失10万円。
PF = 2.0
総損失1円に対して、総利益2円です。
PFが1未満
総利益8万円
総損失10万円
なら、
PF = 0.8
です。
対象期間では、
総損失の方が総利益より大きかった
ことになります。
まずは、
PF > 1 → 総利益 > 総損失
PF = 1 → 総利益 = 総損失
PF < 1 → 総利益 < 総損失
と覚えればOKです。
PFが高いほど優秀なの?
ここで初心者勇者は思います。
勇者「じゃあPFが一番高い自動売買を選べばいい!」
エコーネ「はい、罠に入りました♡」
確かに、同じ条件ならPFが高いことは魅力的に見えます。
しかし、
PFが高い = 将来も優秀
ではありません。
なぜならPFには、
取引回数
が大きく関係するからです。
PF3.0でも「3回しか取引していない」なら?
たとえば自動売買A。
取引回数:3回
総利益:3万円
総損失:1万円
PF = 3.0
かなり良さそうです。
一方、自動売買B。
取引回数:500回
総利益:150万円
総損失:100万円
PF = 1.5
PFだけなら、
Aの圧勝。
でも、
A:3回
B:500回
です。
3回の取引結果だけで、
「このシステムの本来のPFは3.0くらいだ!」
と判断していいでしょうか?
かなり慎重になりたいところです。
偶然3回うまくいった可能性もあります。
だからPFを見るときは、
取引回数もセット
で確認します。
「PF100」みたいな数字が出ることもある?
極端な例を考えてみます。
10回取引して、
9回利益
1回だけ100円の損失
だったとします。
総利益が1万円なら、
10,000円 ÷ 100円 = PF100
です。
勇者「PF100!最強EA発見!!」
エコーネ「10回しか取引していません♡」
さらに、もし対象期間に負けトレードが一度もなかった場合、総損失が0になるため、通常の割り算ではPFを有限値として計算できません。
ソフトによっては特殊な表示になる場合があります。
ここでも重要なのは、
異常に高いPFを見つけたら、まずサンプル数や検証条件を見る
ことです。
勝率90%でもPFが低いことはある
ここがPFを理解すると面白いところです。
たとえば10回取引したとします。
9回勝ち。
1回負け。
勝率90%。
勇者「これは強い!」
ところが、
9回の利益がそれぞれ+1,000円なら、
総利益 +9,000円
です。
そして最後の1回で、
-15,000円
負けた。
すると、
PF = 9,000 ÷ 15,000 = 0.6
です。
勝率90%なのに、
トータルではマイナス。
勇者「9回勝ったのに負けた……。」
エコーネ「勝率だけでは分からない理由です♡」
勝率40%でもPFが高いこともある
逆もあります。
10回取引して、
4勝6敗。
勝率40%。
一見すると弱そうです。
でも、
4回の勝ち:各+10,000円
→ 総利益40,000円
6回の負け:各-3,000円
→ 総損失18,000円
なら、
PF = 40,000 ÷ 18,000 ≒ 2.22
です。
勝率は40%でも、
利益が損失を大きく上回っています。
つまり、
勝率が高い = 儲かる
ではありません。
PFを見ることで、
勝った回数だけではなく、勝ちと負けの「金額」
まで考えられるようになります。
PFとリスクリワードは何が違う?
似た話として、
リスクリワード
があります。
これは一般に、
1回あたりの利益と損失の大きさの関係
を見る考え方です。
一方PFは、
検証期間全体の総利益と総損失
を見る数字です。
つまり、
勝率 × 勝ち負けの大きさ
が積み重なった結果として、PFに表れてくるイメージです。
リスクリワードについても、今後LAB辞典で攻略します。
PF1.5なら「毎月1.5倍」ではない
これは初心者が誤解しないように押さえておきましょう。
PF1.5
という数字は、
資金が1.5倍になる
という意味ではありません。
月利50%でもありません。
「1万円損したら必ず1万5,000円儲かる」という意味でもありません。
対象となった取引全体で、
総利益 ÷ 総損失 = 1.5だった
というだけです。
PFは、
収益率を直接表す数字ではありません。
PFと最大DDは一緒に見る
ここで前回のLAB辞典、
「最大ドローダウン(最大DD)」
につながります。
たとえば2つの自動売買があったとします。
自動売買A
PF:1.8
最大DD:10%
自動売買B
PF:2.0
最大DD:50%
PFだけなら、
Bの方が上。
でも最大DDを見ると、
A:10%
B:50%
です。
これだけでどちらが優れているとは断定できませんが、
PF2.0だからB!
とは簡単に言えなくなります。
勇者「PFだけ見るとBだけど、最大DDを見ると怖くなってきた。」
エコーネ「数字を組み合わせて見るのが大切なんです♡」
これが前回の記事で、
「利益だけでは判断しない」
と話した理由にもつながります。
PFと検証期間もセットで見る
最大DDと同じように、
検証期間
も重要です。
たとえば、
過去1か月:PF 3.0
だったとしても、
過去1年:PF 1.2
かもしれません。
逆に短期間では調子が悪くても、長期間では安定している可能性もあります。
相場には、
レンジ
トレンド
高ボラティリティ
低ボラティリティ
など、さまざまな局面があります。
短期間だけでは、
そのロジックが得意な相場しか含まれていない
可能性があります。
だからPFを見るときも、
「PFはいくつ?」
だけでなく、
「いつからいつまでのPF?」
まで確認します。
バックテストのPFが高すぎるときは?
EAを作ってバックテストすると、
PF3.0
PF5.0
あるいは、それ以上。
そんな結果が出ることがあります。
もちろん、本当に良いロジックの可能性もあります。
でも、
「すごい!」
だけで終わらせない。
確認したいのは、
取引回数は十分か
検証期間は十分か
特定期間だけに最適化されていないか
スプレッドを現実的に設定しているか
手数料やスリッページを考慮しているか
別期間でも機能するか
などです。
特にパラメータを何度も調整して、
過去データだけでPFが最大になる設定
を探し続けると、
過剰最適化(オーバーフィッティング)
につながる可能性があります。
バックテストでは素晴らしい。
でも実運用では再現しない。
自動売買では注意したいパターンです。
CトレでもPFだけでは分からない
Cトレのようなリピート型自動売買でも同じです。
レンジ相場が続いて、
小さな利益確定を何度も繰り返す。
すると、
勝率が高い
確定利益が積み上がる
という結果になることがあります。
しかし、まだ決済していないポジションに、
大きな含み損
が残っていたらどうでしょう。
確定したトレードだけを使ったPFが良く見えていても、
現在抱えているリスクまでPFだけで表現できるとは限りません。
だからCトレでは特に、
PF
確定損益
含み損益
最大DD
保有ポジション
をセットで見たいところです。
ストラテジートレードでもPFは重要
GPT-Tradeのストラテジートレードでも、成績を見るときにPFは参考になる数字の一つです。
ただし、
PFが一番高いストラテジーを選ぶ
だけでは足りません。
LABで見るなら、
PF
最大DD
累積損益
取引回数
検証期間
期間ごとの成績
相場との相性
などを組み合わせます。
特に、
PFは高いけれど最近は成績が悪い
といったケースも考えられます。
数字一つでランキングするより、
「なぜこの数字になっているのか?」
まで見たいところです。
🧪 ぽっちゃり勇者LABではこう見る!
LABで自動売買を検証するとき、PFを見つけたら、
「PF○○でした!」
だけでは終わらせません。
最低でも、
① PF
② 最大DD
③ 総利益
④ 総損失
⑤ 純利益
⑥ 勝率
⑦ 取引回数
⑧ 検証期間
を確認したいと思っています。
さらに実運用なら、
含み損
資産推移
最大保有ポジション
スプレッド・手数料等のコスト
も見る。
そして、
バックテストのPFと実運用のPFはどう違った?
まで比較できたら面白い。
ジョブくん「記録項目、また増えました!」
勇者「LAB辞典を書くたびに検証が大変になる……。」
エコーネ「でも数字に騙されにくくなりますよ♡」
「PFがいくつなら優秀?」に答えはある?
ここは気になるところだと思います。
ネットでは、
PF1.5以上なら優秀
など、さまざまな目安を見かけることがあります。
ただしLABでは、
「PF○○以上なら安全・優秀」
とは決めつけません。
なぜなら、
取引回数
検証期間
最大DD
対象市場
売買ロジック
取引コスト
などによって、数字の意味が変わるからです。
PF1.5でも長期間・多数の取引で安定しているものと、
PF3.0でも10回しか取引していないもの。
単純に数字だけ比較することはできません。
LABでは、
PFの高さより、そのPFがどんな条件で作られたのか
を重視します。
まとめ:PFは「勝った回数」ではなく「勝ち負けの金額」を見る
PF(プロフィットファクター)は、
総利益 ÷ 総損失
で求める指標です。
まず初心者なら、
PF > 1 → 総利益の方が大きい
PF = 1 → 総利益と総損失が同じ
PF < 1 → 総損失の方が大きい
と覚えればOKです。
ただし、
PFが高い = 必ず優秀
ではありません。
取引回数が少ないかもしれない。
検証期間が短いかもしれない。
最大DDが非常に大きいかもしれない。
バックテストだけに最適化されているかもしれない。
だから、
PF × 最大DD × 勝率 × 取引回数 × 検証期間
というように、複数の数字を組み合わせて見る。
これが、自動売買を数字で検証するときの基本になります。
勇者「PF2.0!すごい!」
エコーネ「取引回数は?」
**勇者「……3回。」
エコーネ「最大DDは?」
勇者「……60%。」
勇者「数字って、一個だけ見ちゃダメなんだね。」
ジョブくん「LAB辞典No.005、攻略完了です!」
自腹で挑んで、数字で検証。
次回は、
「勝率とは?90%でも負ける自動売買がある理由」
を攻略します。

投資に関する注意事項
当記事はPF(プロフィットファクター)や自動売買について学習・検証した内容を紹介するものであり、特定の金融商品・取引手法への投資勧誘や投資助言を目的とするものではありません。
バックテスト・シミュレーション・過去のPFなどは、将来の運用成績を保証するものではありません。
FX・自動売買には損失が生じる可能性があります。実際の取引については、ご自身で最新の取引条件やリスクをご確認ください。


